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ケナシコルウナルペは、アイヌに伝わる妖怪。
名称は木原の姥を意味で、胆振地方や沙流地方での呼称。
他にも平原の小母を意味するケナシウナラペ、湿地の小母を意味するニタッウナラベなどの名がある他、手塩地方では山の魔の意味でイワメテイェプとも呼ばれる。
樹木の空洞や川岸の柳原などに棲んでいる怪女。
ざんばら髪で、黒い顔には目や口が無く、親指のような鼻が付いているのみである。
熊を操ることができ、山狩りをする者を熊に襲わせたという。
そのため、本来善良な動物である熊が人を襲うのはこの妖怪の仕業とされていた。
ある時、男が山ではぐれた小熊を捕らえ、自宅で檻に入れておいた。
夜中になって、檻の前にケナシコルウナルペが現れた。男が見ると、小熊は禿頭の少年に姿を変え、ケナシコルウナルペの手拍子に合わせて踊っていた。
そこで男は悪魔払いを行って小熊を殺すと、その死体はリスに姿を変えたという。
燈無蕎麦(あかりなしそば)は、本所(東京都墨田区)を舞台とした本所七不思議と呼ばれる奇談・怪談の1つ。
「消えずの行灯」という別称で呼ばれることもある。幽霊屋敷の屋台版のような怪異。
江戸時代、本所南割下水付近には夜になると二八蕎麦の屋台が出たが、そのうちの1軒は何時行っても店の主人がおらず、夜明けまで待っても遂に現れないらしい。
その間、誰も給油していないのに店先に出している行灯の看板の油が一向に尽きず、いつまでも燃え続けている。
この灯をうかつに消したりすると祟られるという。
また、寒い冬の深夜を急いでいたところ、そば屋の行灯が見えたので一杯食べて温めようと思い、近づこうとするが、いつまで歩いても屋台との距離が縮まらないという、同じ本所七不思議の一つ「送り提灯」という話もある。
足洗邸(あしあらいやしき)は、本所(東京都墨田区)を舞台とした本所七不思議と呼ばれる奇談・怪談の1つ。
江戸時代の本所三笠町に所在した味野という旗本の上屋敷でのことらしい。
屋敷では毎晩、天井裏からもの凄い音がした挙げ句、「足を洗え」という声が響き、同時に天井をバリバリと突き破って剛毛に覆われた巨大な足が降りてくる。
家人が言われたとおりに洗ってやると天井裏に消えていくが、それは毎晩繰り返され、洗わないでいると足の主は怒って家中の天井を踏み抜いて暴れる。
あまりの怪奇現象にたまりかねた味野が同僚の旗本にことを話すと、同僚は大変興味を持ち、上意の許を得て上屋敷を交換した。ところが同僚が移り住んだところ、足は二度と現れなかったという。