怖い話し
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ケナシコルウナルペは、アイヌに伝わる妖怪。
名称は木原の姥を意味で、胆振地方や沙流地方での呼称。
他にも平原の小母を意味するケナシウナラペ、湿地の小母を意味するニタッウナラベなどの名がある他、手塩地方では山の魔の意味でイワメテイェプとも呼ばれる。
樹木の空洞や川岸の柳原などに棲んでいる怪女。
ざんばら髪で、黒い顔には目や口が無く、親指のような鼻が付いているのみである。
熊を操ることができ、山狩りをする者を熊に襲わせたという。
そのため、本来善良な動物である熊が人を襲うのはこの妖怪の仕業とされていた。
ある時、男が山ではぐれた小熊を捕らえ、自宅で檻に入れておいた。
夜中になって、檻の前にケナシコルウナルペが現れた。男が見ると、小熊は禿頭の少年に姿を変え、ケナシコルウナルペの手拍子に合わせて踊っていた。
そこで男は悪魔払いを行って小熊を殺すと、その死体はリスに姿を変えたという。
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