怖い話し
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天保3年より数年にわたり大飢饉が襲った。天保の大飢饉である。
当時の農書によると「倒れた馬にかぶりついて生肉を食い、 行き倒れとなった死体を野犬や鳥が食いちぎる。
親子兄弟においては、 情けもなく、食物を奪い合い、畜生道 にも劣る」といった悲惨な状況であった。
天保4年の晩秋、夜も更けた頃、この南村に異形の者が迷い込んできた。
ふらふらとさまよい歩くその躰は人であるが、頭部はまさしく牛のそれであった。
数人の村人がつかまえようとしたその時、 松明を手にした隣村のものが十数人現れ、鬼気迫る形相にて、 「牛追いの祭りじゃ、他言は無用」
口々に叫びながら、その異形の者を捕らえ、闇に消えていった。
翌日には村中でその話が広がったが、 誰も隣村まで確認しにいく者はいなかった。
その日食うものもない飢饉の有様では、実際にそれどころではなかった。
翌年には、秋田藩より徳政令が出され、年貢の軽減が行われた。
その折に隣村まで行った者の話によると、すでにその村に人や家畜の気配は
なかったとのことだった。
大飢饉の時には、餓死した者を家族が食した例は聞いたことがある。
しかし、隣村では、遺骸だけではなく、 弱った者から食らったらしい。
そして生き人を食らう罪悪感を少しでも減らすため、 牛追いの祭りと称し、牛の頭皮をかぶせた者を狩ったらしい。
天保年間の村民台帳を調べたところ、人骨の数を考えるとほぼその村全員に相当するらしい。
牛骨も家畜の数と一致したらしい。
当時の農書によると「倒れた馬にかぶりついて生肉を食い、 行き倒れとなった死体を野犬や鳥が食いちぎる。
親子兄弟においては、 情けもなく、食物を奪い合い、畜生道 にも劣る」といった悲惨な状況であった。
天保4年の晩秋、夜も更けた頃、この南村に異形の者が迷い込んできた。
ふらふらとさまよい歩くその躰は人であるが、頭部はまさしく牛のそれであった。
数人の村人がつかまえようとしたその時、 松明を手にした隣村のものが十数人現れ、鬼気迫る形相にて、 「牛追いの祭りじゃ、他言は無用」
口々に叫びながら、その異形の者を捕らえ、闇に消えていった。
翌日には村中でその話が広がったが、 誰も隣村まで確認しにいく者はいなかった。
その日食うものもない飢饉の有様では、実際にそれどころではなかった。
翌年には、秋田藩より徳政令が出され、年貢の軽減が行われた。
その折に隣村まで行った者の話によると、すでにその村に人や家畜の気配は
なかったとのことだった。
大飢饉の時には、餓死した者を家族が食した例は聞いたことがある。
しかし、隣村では、遺骸だけではなく、 弱った者から食らったらしい。
そして生き人を食らう罪悪感を少しでも減らすため、 牛追いの祭りと称し、牛の頭皮をかぶせた者を狩ったらしい。
天保年間の村民台帳を調べたところ、人骨の数を考えるとほぼその村全員に相当するらしい。
牛骨も家畜の数と一致したらしい。
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ある夕方の○○中学校。女子生徒がトイレに入り、用を済ませて手を洗っていると個室から「かみをくれ」という声が聞こえてきた。
女子生徒は近くに置いてあったトイレットペーパーを取り、上から投げ入れた。すると再び「かみをくれ」と言われ、またトイレットペーパーを投げ入れる。
何度投げ入れても「かみをくれ」と言われるため「もうないわよ」と返したところ、声はぴたりと止んだ。
不審に思った女子生徒がドアをノックするが、返事は無い。恐る恐るドアを押してみると鍵は開いており、中を見るとそこには誰も居なかった。
恐怖で凍りつく女子生徒。
すると「このかみじゃない…お前の髪だ!」の声と共に便器の中から手が伸びてきて、女子生徒は髪を掴まれ便器に引きずり込まれてしまった。